長洞元気村とは
長洞(ながほら)地区は岩手県陸前高田市の中心市街地から南東7km、広田半島の付け根にある海に面する小さな集落です。
東日本大震災では集落60世帯のうち、28戸が津波に呑まれました。
当時、家を失った人は残った同じ集落の高台の民家に分宿。集落中の米や魚を分け合って食べるなど、助け合って一番つらい時期を乗り切りました。仮設住宅も住民自ら地権者と交渉し、集落内に用地を確保。市や県も説得し、被災した世帯が集落の中で、一緒に生活できる26戸の仮設住宅団地(長洞元気村)を実現しました。 2017年、9世帯14戸は国の防災集団移転促進事業を活用、10世帯12戸は自力再建、同じ集落内にある高台へまとまって移転しました。2011年7月に19世帯26戸で出発した仮設住宅団地は、2015年2月に明け渡し、3月に解体となりました。自治会としての「長洞元気村」も2015年3月に解散となりましたが、その活動は一般社団法人長洞元気村として続いています。
現在は「なでしこ会」を中心に海産物の直送便やボランティアツアー・民泊修学旅行の受け入れなどを行っています。強固な絆を守ったまま、住民のチャレンジは続いています。
現在の長洞の海(2019年5月)
津波により孤立した広田半島(2011年3月)
長洞地区仮設住宅の航空写真(2012年5月)
元気村の軌跡
2011年3月11日の震災から、元気村が歩んできた軌跡
2011年震災後 -長洞元気村仮設住宅建設まで
長洞集落に押し寄せる津波
(2011年3月11日)
長洞地区災害対策本部に集まる集落の人々(2011年3月頃)
長洞元気学校の体育の授業
(2011年3月24日頃)
仮設住宅建設予定地にて整備作業(2011年4月27日)
元気村仮設住宅での暮らし
感謝と復興の誓い
(2011年7月17日)
仮設住宅の夏の夕暮れ
(2011年7月)
小学生みんなで作った
長洞元気村のシンボル (2011年9月)
笑顔の集まる土曜市
(2011年7月~)
応援に駆けつけた仮設市街地研究会の皆様
(2011年7月)
元気村を盛り上げるなでしこ会の面々(2011年7月~)
ワカメ養殖の再開
(2012年2月10日)
長洞地区高台移転協議会報告
(2012年1月13日)
IT革命
NTTドコモ様・富士通様より携帯電話の支援(2011年10月)
ITボランティア初めての来村(2011年8月~)
浜人たちもブログにチャレンジ(2012年)
メール一斉送信・ブログ配信に挑戦(2012年1月13日)
元気村好齢ビジネス
なでしこ、ふのりの天然干し
(2012年3月2日)
漁業資材のブイに屋号マークを書くハーバードビジネススクールの方々
(2013年1月13日)
漁船を使った防災ピクニッククルージング
ボランティアツアーで来村した千代田化工建設の方々
震災当時の状況を聞きながら長洞地区を視察する語り部ツアー
激論!防災ワークショップ
なでしこ会にまじって農業体験
旬の特産物を送る長洞元気便を開始(2013年)
高台へ集団移転、2017年に実現
高台移転(住宅再建)
コミュニティ丸ごと移転(2017年4月27日)
なでしこ工房&番屋プロジェクト、完成
津波伝承館 今もなお整備中(2019年4月18日)
3.11を語り継ぐ
長洞元気村村民による震災語り部記録動画集です。それぞれ異なる視点で3.11を語り継ぎます。
撮影日:2012年9月9日
元気村の軌跡ギャラリー
復興計画の資料や、現地の写真、元気村が紹介された新聞を閲覧できます。